☆TRACKにのって☆


雨が降り出した。
子供の寝息が浅くて苛立つ。

その駅には屋根がなかった。
灯りの消えた電車がやってきて
顔を失った私たちは
どこまでも どこまでも 乗っていった。
終点まで払う切符代を忘れていたのに。

雨は止まない。
いっそう強く。
壊れていく音楽。
なにも流れない。

TVでは愛し方が流れ、
心から血を流した女が部屋の秩序を守ろうとする。

でも
もう化粧を落とすから
雨はそのうち止むだろう。
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by star-track | 2015-12-14 17:31